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ドーモ!ぬま畑です!
社会現象を巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』を、総監督・庵野秀明みずからの手でリビルド(再構築)した4部作の幕開け――それが本作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』です。
公開当時、「TVアニメ版の総集編+美麗リマスター版でしょ?」と思って映画館に足を運んだ方も多かったのではないでしょうか?
しかし!実際に観て度肝を抜かれたはずです。
そう、ただの綺麗な焼き直しではなく、最初から「全く新しいエヴァ」としてのいくつかの仕掛けと圧倒的な熱量が込められていたからです。
本記事では、全4部作が完結した今だからこそ改めて語りたい『序』の見どころ、TV版との決定的な違い、そしてアニメ史屈指の名シークエンス「ヤシマ作戦」の凄みについて、徹底的に深掘りレビューしていきます!
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』作品概要&総合評価
| 作品名 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.) |
| 総監督・原作・脚本 | 庵野秀明 |
| 監督 | 摩砂雪、鶴巻和哉 |
| 上映時間 | 98分(1.0版) / 101分(1.11版) |
| 総合評価 | ★5.0 / 5.0点 |
『序』はただのリメイクではない!TVアニメ版との「決定的な3つの違い」
『序』は物語の構成上、TVアニメ版の第壱話から第六話(ヤシマ作戦決着)までをベースに描かれています。しかし、細部を見渡すと「明らかに旧作と異なる演出・設定」が随所に散りばめられています。
① 序盤で早くもシンジに「リリス」を見せるミサトの信頼
個人的に最も鳥肌が立ち、「えっ、もうそこ明かしちゃうの!?」と度肝を抜かれたのがこのシーンです。
TVアニメ版では物語の終盤まで厳重に隠され、大人たちの疑心暗鬼や不信感の象徴だったネルフ最深部の白い巨人「リリス」。ところが『序』では、ヤシマ作戦を前に葛藤するシンジに対し、葛城ミサト自らがセントラルドグマ最深部へシンジを連れて行き、磔にされたリリスをあっさりと見せます。
「私たちはこれ(使徒とリリスの接触によるサードインパクト)を防ぐために戦っている。あなただけに背負わせない」というミサトの覚悟と信頼。シンジを孤立させず、一人の人間として向き合おうとする大人たちの姿勢の変化が、新劇場版のポジティブな空気感の礎になっています。
② 冒頭から広がる「赤い海」と、月面で目覚める渚カヲルの謎
オープニング直後、誰もが違和感を覚えたのが「最初から真っ赤に染まっている海」の描写です。
TV版では青かった海が最初から赤く、旧劇場版のラストを想起させるビジュアル。そして物語のラスト、月面にあるコフィン(棺)から目覚めた渚カヲルの『また3番目とはね。変わらないな君は。会える時が楽しみだよ、碇シンジくん』という決定的な台詞。
「これは単なるリメイクではなく、世界がループ・反復しているのではないか?」という巨大な謎が、この第1作の段階から明確に打ち出されていました。
③ 幾何学的に変形する第6使徒ラミエルの超絶3DCG演出
TVアニメ版では「正八面体の青いクリスタル」だった第5使徒ラミエル(新劇場版では第6使徒)。本作では3DCGの導入により、攻撃や防御の形態に合わせて万華鏡のように複雑怪奇に変形する幾何学立体へと進化しました。
叫び声のような金属音・空間を歪める加粒子砲のビーム描写・変幻自在のコア防御。現代の映像技術が詰め込まれたラミエルの美しさと恐ろしさは、劇場クオリティならではの圧倒的スペクタクルです。
なぜ「ヤシマ作戦」はアニメ史に残る名シークエンスなのか?
本作のクライマックスを飾るのが、極大射程からの超長距離狙撃戦「ヤシマ作戦」です。なぜこの作戦は、何度見ても拳を握りしめてしまうほど熱いのでしょうか。
「逃げちゃダメだ」から「前を向くシンジ」へ――庵野監督の熱量
TVアニメ版のシンジといえば、どこか鬱屈としてジメジメした葛藤を抱え、周囲に流されるようにエヴァに乗る痛々しさが印象的でした。
しかし『序』のシンジは違います。恐怖や重圧に押し潰されそうになりながらも、ミサトの覚悟を受け止め、自分を守ろうとしてくれる綾波レイのために、自らの意志でポジトロン・ライフル(陽電子砲)のトリガーを引く「やる気と覚悟」を見せてくれます。
当時の庵野秀明総監督のバイタリティや前向きなエネルギーがそのまま宿ったかのような、シンジの前進する姿。このカタルシスこそが、新劇場版が持つ最大の推進力です。
日本全土の停電から「笑えばいいと思うよ」へ至る完璧なドラマ
劇伴曲『Decisive Battle』のリズムとともに、日本全国の変電所が切り替わり、街並みの明かりが次々と消えて日本全土のエネルギーが初号機の銃口へ集約されていく緊迫感。
初弾を外し、使徒の反撃を零号機が自らの肉体を盾にして防ぐ死闘。そして使徒殲滅後、大破したエントリープラグの中で涙を流すシンジと、感情を知らなかったレイが見せるあの笑顔――。
『笑えばいいと思うよ』
映像、音響、キャラクターの感情の起伏、すべてが寸分の狂いもなく組み合わさった、アニメ史上に燦然と輝く名シーンです。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』はこんな人にオススメ!
- TVアニメ版を昔観て挫折した人・鬱展開で胸焼けした人
大人たちの誠実さと、前を向いて戦うシンジの姿に救われます。旧作のトラウマを払拭する爽快感があります。 - エヴァシリーズをまだ一度も観たことがない完全初見の人
新劇場版4部作の最高の入門編。ここから観始めれば、難解な設定に迷子になることなくエヴァの真髄を体験できます。 - 極限のメカ描写・高密度な作画と音響を体感したいSF・ロボット好き
変形するラミエル、兵装の精密なディテール、日本全土を巻き込むヤシマ作戦の演出は映画館レベルの極上体験です。
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まとめ:新劇場版4部作の完璧すぎるプロローグ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、TVアニメ版の魅力を最高のクオリティで凝縮しながらも、後の大激変へと繋がる伏線が張り巡らされた、まさに完璧なプロローグです。
完結編『シン・エヴァンゲリオン劇場版』まで観終えた今だからこそ、もう一度見返すと「あ、ここはそういうことだったのか!」という無数の発見があります。未視聴の方はもちろん、一度観た方もぜひ改めてこの原点を体感してみてください!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございましたノシ
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