【革命のファンファーレ~現代のお金と広告について~/西野亮廣】感想・レビュー

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【革命のファンファーレ~現代のお金と広告について~/西野亮廣】感想・レビュー

ドーモ!お前の革命のファンファーレはいつ鳴らすんだ?と自分に問いかけているぬま畑です!

はい、ということで今日は西野亮廣さん著【革命のファンファーレ~現代のお金と広告について~】について話していきます。

早速ですが、この本は笑い芸人であり絵本作家である西野亮廣さんが書いた「お金と広告についてのビジネス書」となります。

今の現代においてお金と広告の知識のリテラシー(読み書き能力)が現代人、特に日本人には足りなさすぎるのでこの【革命のファンファーレ~現代のお金と広告について~】を読めばお金と広告のことが分かるという内容となっていおります。

ぶっちゃけこれからビジネスをするという観点からすると再現性としては低めですね。参考にはなるものの、真似しようとして真似できる代物ではないと言うことだけ頭の片隅に置いといてください。
※当然っちゃ当然
※真似できてたら皆金持ち

革命のファンファーレの概要

さて、この本についてですが、西野さんはこの本とか当ブログでも書いていくことなのですが、【貯金】っていうものの価値が落ちていると語っています。

貯金ではなくて今は、【貯信】だと。

貯信と言う名の『信用通帳』の作り方の話だったり、デパ地下の試食でよくあるような『フリーミアム戦略』の話だったり、ソーシャルメディアを活用したその入り口でお金を取らない戦略だったり。

また、西野さんがやってる、年に2度のデザインフェスタでの作品販売のプロモーションの話だったり、インターネットがお金と広告に何をもたらしているのか?などなど、ビジネスとしてお金や広告ついてを考えるきっかけにもなる、なかなか他に類を見ないビジネス本です。

ということで、現代のお金と広告の勉強をしたいという方は、この本や当ブログをチェックしていただければ幸いです。

自分だけの競技を作る

まず最初に他人と競った時点で負けだと、自分だけの競技を作れと、西野さんは語ります。

まぁこれは嫌われる勇気的な話ですね。

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理想の自分との比較っていう話ではなくて、この章で掲げてるのは分業制の絵本が存在しない理由について書かれています。

章としては『他人と競った時点で負け。自分だけの競技を作れ』ですね。

西野さんはえんとつ町のプペルを販売した時に、その絵本市場っていうのは1万部売れたらベストセラーって言われてます。

極端に市場が小さいんですね。

極端に市場が小さいということは、売り上げが全く見込めないということ。

「売り上げが見込めない」=「制作費を用意することができない」ということと同義で、つまりスタッフに支払うギャランティっていうのが用意できないということ。

絵本業界の構造上、絵本っていうの一人で作る以外に選択肢はないということだと・・・

絵本がベストセラーとして極端に少ないとしている最もたる原因のど真ん中にあるのがお金なんですね。

売り上げが見込めないと、制作費も払えないし、スタッフにギャランティも払えないということになると。

そこで西野さんは考えます。

逆に考えればお金集めてしまえば分業制という選択肢を取ることができるようになる」と。

そしてとった行動は、えんとつ町のプペルの制作で一番最初にやった作業としては『資金調達』を行いました。

ついつい飛ばしてしまいがちなこの「作り方を疑う」という作業から始めたという話しです。

人が手につけてない問題が出てくることで、その時点で他との圧倒的な差別化を図ることができたと。

このように考えることによって絵本を分業制で作ることができたっていうのが西野さんの考え方です。

これを聞いてすごく勉強になるなと思いました。自分も世間の常識だったり当たり前っていうのに左右されて最初にそのど真ん中に何が問題なのか?その問題解決できれば別の選択肢もあったはずなのに!・・・っていうのはすごい理解できました。

まずはそのビジネスの根本について最初に疑うっていうことは、全ての仕事に対しても最も大事なことなんじゃないかなと思いましたね。

【お金の正体】と【お金とは何か?】について

続いては、君の才能を壊したくなければ『お金の正体を正確に捉えること』と『お金とは何か?』っていうところでした。

これがすごく面白かったです。章としては『キミの才能を殺したくなければ、お金の正体を正確に捉えろ。の章ですね。

お金と言うのは「信用を数値化したものであると西野さんは言います。

例えば100匹魚を売りさばいた時に、「この人は魚を100匹売りさばいた信用できる人ですよ」っていう信用証明書がもらえると。

この信用証明書っていうのが、今の日本で、いや、世界で言うところの『お金』なんだということを伝えています。

兎にも角にも信用証明をたくさん集めることが最も大事なんだってことが書かれていまして、実際に1万円は1万円と思いますよね?ですが、この神ぺらに印刷されたお金の原価で言うと1万円は約20円で作られているとのこと。

だけど実際その作ったその価格っていうよりも、このいくらの信用が与えられているか?ということにすることに今後は大事なんだということが書かれています。

お金を稼ぐな。信用を稼げ。

まずはこの信用を得るために一番大事なことは何かって言うと『お金を稼ぐな。信用を稼げ。』ということ。

章としては『お金を稼ぐな。信用を稼げ。「信用持ち」は現代の錬金術だ。』『意思決定の舵は脳がではなく、「環境が握っている。」

まずは嘘をつかないことだと西野さんは言います。

よくテレビのタレントが仕事だからと言ってまずい飯をうまいと言います。実際まずいはずなのにうまいと言わなくちゃいけないと。

そういう仕事を断る事が非常に重要なことだと。

この章で面白いなぁと、勉強になるなぁと思ったのは、「嘘っていうのは感情でついているのではないんだ」ということ。そうではなくて「我々は環境によって嘘をつかされている」ということ。

例えば、台本に『うまいと言え』と書いてあったらそれは感情ではなく、環境で嘘をつくように作られている・・・だから嘘をつかざるを得ない環境に身を投じてしまい、信用を失っていっていると西野さんは言います。

西野さんはグルメ番組は全て断っていると。

なぜならそうやって嘘をつかなきゃいけないことが環境によってあるから。「そんな環境に身を置くんじゃない」ということがこの章では語られていました。

入り口でお金を取るな!!

章としては『入り口でお金を取るな。マネタイズのタイミングを後ろにズラして、可能性を増やせ。

これもなかなかに刺さりましたね。

とにもかくにも「入り口でお金を取るな」と。「マネタイズのタイミングを後ろにずらして可能性を増やせ」っていうのは、現代の収入のあり方を表しているんじゃないか?と思います。

信用通帳は売れてる作品がさらに売れる理由の一つと言い、ニュースにしやすい数字を持ってるから西野さんは信用通帳を作っていると。

自分の現在の信用値を出して記録し、今の自分の信用がどれくらいで、今月はあとどれくらいの信用を使えるのか、 お金と同様にこの信用のペース配分をしていると。

これは今はブログを見ているあなたでも、上司に信用されて、ここまでの仕事は振られるだろうなとか、後輩に信頼されてたらこの作業は後輩に振っても大丈夫だろうなって、この信用のペース配分をしっかりするってことは最も大事なこととして書かれています。

あとがき

いかがでしたでしょうか?

5つの章を抜粋しただけでも相当勉強になりましたよね?

このビジネス書の面白さや凄さはここに書いたことだけでも十分伝わったと思うのですが、これだけで終わらないのが西野亮廣がビジネスとして天才と言われる所以ですが、それはまた次の回で。

気になった方は是非とも読んでみてください。

これの凄いところは、2017年に発売されて2020年7月現在、この本に書かれている通りの未来になってるのが恐ろしくもあり西野さんの凄いところですね…恐れ入ります。

それでは、最後までお読み頂きありがとうございましたノシ


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